美容外科は、「一般的には正常な形態」を対象とするため、極めて特殊な外科治療の一分野と考えられます。当然ながら対象が疾患ではありませんので、自費の診療となります。「醜状」から正常への形態の回復を図るのが、形成外科における「再建外科手術」、正常から「より美しい形態」の獲得を図るのが、「美容外科手術」と区分できます。

美容外科の手術イメージイラスト

形成外科誕生当初、主な治療の対象は病気、外傷、生まれつきによる変形(醜状)でした。その後の医療技術の向上、豊かな社会、そしてなによりも社会通念の大きな変貌、価値判断の変化を背景に、QOL(生活の質)向上の一環として、あるいは純粋な「より美しい形態」への希求として、美容外科の必要性が広範に理解され、今日のような要望の高まりとなってきました。


交通事故の傷跡治療が終了した方が、あるいは皮膚腫瘍を切除した方が、その後に二重手術、シワ取り、しみ治療などを希望されるなど、形成外科の日常の診療において、より美しい形態への要望や相談をしばしば経験していました。このような美容的要望は年々増加し、美容外科手術は形成外科の専門技術がそのまま応用できるために、今や美容外科は再建外科とならんで形成外科の主要な一分野を占めるまでになっています。


美容外科は、形成外科の基礎知識および技術を基盤として初めて成立すると欧米では考えられており、現在、国際美容外科学会の入会資格は国際形成外科学会の会員に制限されています。


美への要求への真摯な対応、その実現と獲得において、
形成外科の専門性がまさに充分に発揮できると考えています。

しわ

加齢と共に日々に気になってくるのが、しわ。お肌の老化は確実に進んでいき、外面のみならず気持ちまで老けこむことになります。個人個人の状態をカウンセリングし最適な治療法を提案します。スッキリと若々しいラインが実現します。

手術治療、IPL光治療、注射(ボトックス・レディエッセ)治療があります。

しみ

あざ・しみの色調はメラニン色素が原因です。メラニン色素はメラノサイトという細胞で産生され、表皮、真皮内で様々に塊をなし、皮膚表面では黒・青・茶褐色として見えます。

習慣的に、比較的大きく、生まれつきのものをアザ、成人以降に出現した扁平なものをしみと呼んでいますが、その区別は曖昧で、幾つかの病変が混同されているのが実際です。あざ・しみは以下のような色素性の疾患が含まれています。

あざ(黒・青色)
色素性母斑、太田母斑、蒙古班、青色母斑、扁平母斑、ベッカー母斑 など
しみ(茶褐色)
老人性色素班、雀卵班(ソバカス)、肝斑(かんぱん)、脂漏性角化症 など

同じメラニン色素なのに、なぜ色が違うのか?

メラニン顆粒をもった色素細胞が、皮膚表面からの深さとその濃度(量)によって変わってきます。表面に存在すると黒く、表皮内では茶色、真皮内では青く見えます。

しみの治療法

レーザーピーリング
IPL光治療
ダウンタイムの少ない最近注目の光治療です。単一波長のレーザーと異なり複数波長を同時に照射するため、メラニン色素治療と同時に毛穴の平坦化、コラーゲン産生促進、あから顔などへの効果もあります。かさぶたにならず、お化粧の中断がないので就労中の方には最も便利な治療法です。通常3~4週の間隔で4~5回の治療を行いますが、完全にしみが消失しない場合には、レーザー治療の併用が可能で、さらに効果が得られます。
QスイッチYAGレーザー
老人性色素斑はQスイッチYAGレーザーによる治療が効果的です。また肝斑についてもトレーニング治療では可能になりました。レーザーはメラニン色素への吸収の高い波長を選択しているため、周囲の正常組織への損傷を最少に防ぎ、選択的にメラニン色素の集積部位の治療が可能です。一回の照射でしみは必ずとれますが、欠点としては、治療後の一時的色素沈着がみられ、ダウンタイムが多少長いと言えます。
外用剤(クリーム)治療
トレチノイン(レチノイン酸)とハイドロキノン、ビタミンC誘導体を外用します。トレチノインによる表皮細胞分裂促進の結果として、表皮内のしみを浮き上がらせて排出、除去を促し、美白剤であるハイドロキノンを併用して新たなしみの産生を抑えます。お化粧の中断がなく、ご家庭で手軽にできますが、赤くなる、妊娠中は原則使用禁止、隆起性のしみには効果が少ない、などが欠点と言えます。

美容・肌質改善

肌トラブルの原因は、皮膚そのものから体の内部からくるものまで様々です。

次の様な方にオススメです。

  • 毛穴の黒ずみを解消、毛穴を引き締めて滑らかな肌になりたい方。
  • しみ、ソバカスなどお肌のトラブルで悩んでいる方、肌質を改善したい方。
  • 肌全体にハリが無く、小ジワなどでお悩みの方。

肌質改善で、肌の印象が飛躍的に向上します。

さらにコラーゲンの産生をうながし、ハリのある若々しい肌へと導きます。

レーザー治療

レーザー治療機と治療技術の進歩によって、治療が困難とされてきたアザ・しみ・ホクロやシワなどもレーザー治療によって改善が可能になっています。

体に入れてしまった刺青(タトゥー)やしみやそばかすもきれいにレーザー治療によって消すことができるようになっています。レーザー治療は切らずに治す治療法です。

正常な細胞にはダメージを与えることなく、アザやしみなどの異常な色素細胞だけを瞬間的に分解し除去します。そのため出血したり、傷跡が残る心配もありません。また、医療用レーザーは紫外線やX線などの有害光線と異なり安全で人体に対する副作用も心配ありません。

さらに最近では、痛みも少なく、赤ちゃんからご高齢の方まで一層手軽にレーザー治療が受けていただけるようになっています。ごく短い時間で治療は終了します。手術前に、医者に正確にしみやアザの深さや密度、肌の状態を診断してもらい、適切なレーザー治療を行なう必要があります。

レーザーによるあざ・しみ治療Q&A

レーザー照射をすることで、あざ・しみが消えるのはなぜですか?
あざ・しみは、メラノサイトと呼ばれるメラニン生産細胞の生産異常によって起こります。選択的にメラニンだけに吸収される波長のレーザーをあてると、他の組織ダメージを最小限としメラニンのみを破壊します。破壊されたメラニンは、マクロファージによって吸収され徐々に消失します。従って、次第にあざ・しみは薄くなり、最終的にはほとんど目立たなくなります。
QスイッチYAGレーザー治療はどのような、あざ・しみに有効ですか?
太田母斑、扁平母斑、ベッカー母斑、外傷性色素沈着症、異所性蒙古班、老人性色素班(しみ)、脂漏性角角化症、雀卵班(そばかす)、刺青等に有効です。
レーザー治療は痛くないですか?
麻酔薬を含んだ透明テープを治療開始1時間ほど前に貼ります。痛みは針で軽く刺したような程度ですが、痛みへの反応には個人差がありますので、必要に応じて局所麻酔を併用します。すでにテープ麻酔効果があるため注射自体の痛みはわずかです。
治療後すぐに化粧はできますか?
通常は約2週間でお化粧が可能です。レーザー照射後約1週間程、照射部位に赤みと腫れが出来ますが、すぐに治まります。その後皮膚がかさぶた状になります。無理に剥がさず自然に剥がれるのを待って下さい。かさぶたが剥がれた後は遮光のためにサンスクリーン剤やUVカットの化粧品を使用して下さい。
入浴をしても大丈夫ですか?
レーザー照射後、治療部位をぬらさなければ当日から入浴可能です。
翌日からは治療部位にシャワーをあてて軽く流してください。
入院は必要ですか?
入院の必要はありません。通院によって治療できます。
副作用は起こらないのですか?
レーザー照射後は、一過性の色素沈着が起こりますが、必ず消えていきます。
1回の照射によって、あざ・しみは消えるのですか?
あざ・しみの種類によって異なります。
1回の照射で消えるアザと数回照射が必要となる場合があります。

医療用光脱毛

レーザー光は特定の色を感知してその部分にだけ集中的に熱を加えるなど反応させられる、という特質を持っています。この特徴を生かし、毛根部分にある黒い色素(メラニン)のみを熱破壊し脱毛するのが、医療レーザー脱毛と呼ばれるものです。

周囲の皮膚に反応することはないので、やけどや色素沈着の心配もなく、ほぼ永久的な脱毛ができます。

当院では、MedLite ビオラ-V30を使用しています。

  • 短時間で脱毛が行えるたとえば両ワキならわずか5~7分前後で脱毛可能。
  • 毛を伸ばしておく必要がない。
  • 痛みがほとんどない。(個人差があります)
  • 全身どの部位でも照射可能。アトピーや皮膚の弱い方にもおすすめ。
  • 毛穴が目立たなくなり肌のキメが細かくなる。

IPL光治療

IPL光治療は、顔全体の若返りをはかる治療です。年齢を増すごとに目立ってくる顔の色素沈着(しみ、くすみ)、小ジワ、毛穴の開き、頬・小鼻などの浮き出た毛細血管への治療、そしてニキビ、ソバカス、更に脱毛、肌質改善などいろいろな症状に対応して改善を計ることが可能となりました。

IPL光治療の特徴と効果

  • 肌へのダメージが少ないので、照射後洗顔やお化粧がすぐできます。
  • 顔のくすみ、しみ、赤ら顔、毛細血管拡張、毛穴の開きなどに対して高い治療効果があります。
  • 皮膚のアンチエイジング療法で求められる治療の殆ど全てを安全に行うことができます。
  • 活動性のニキビに対してもしっかりとした効果が期待できます。

レーザー治療との違い

レーザー治療もIPL光治療も光を用いるという点では同じです。

レーザーは単一の波長の光のみ、一方IPL光治療では数種の波長を同時に照射することが特徴の1つです。レーザーは治療する疾患によって波長の選択が必要のため、結局は機器を交換しなければなりません。疾患によって波長を選ぶ(機器を交換)必要があること、また高エネルギーでの使い分けを必要とするレーザーは、効果の反面で術後の回復に時間を要すること、治療後の赤みや、一時的な色素沈着を起こすことが短所でした。

光治療

IPL光治療は、単一ではなく複数の波長の光を同時に照射することができるのが特徴です。そのため、メラニン色素の関係する疾患(しみ、くすみ)を治療した結果として、メラニンへの作用のみならず、お肌の細胞への適度な熱作用によるコラーゲン産生促進効果として、肌のハリやツヤを生み、シワが目立たなくなる、などの幅広い効果が同時に期待できます。またIPL光治療は1照射に長いパルス幅(照射時間)を採用しているため、メラニン等のターゲットにマイルドに熱吸収され、皮膚内部でのダメージが少なく、その安全性の高さも大きな特徴です。

ノーペイン、ノーダウンタイム、幅広い治療効果、これが最新の光治療です。

二重まぶた

目元が変われば表情も美しくなります。

あなた自身のタイプにあった方法でお悩みを解決していきましょう。

二重まぶたには様々な方法があります。

大きく分けて「埋没法」「部分切開法」「切開法」です。

埋没法
10~15分程度で簡単に終わりますが、次第に固定が緩くなって戻りやすいことや、埋没糸が見えてしまうこともあります。
部分切開法
埋没法よりは戻りにくく、長持ちします。腫れが一番目立ちにくい方法です。
切開法
この中では、一番一重に戻りにくい方法ですが、腫れも長く続きます。

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医療法人社団 大谷地形成外科・美容外科クリニック

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